2019/09/13
食べ物やハウスダストなど、さまざまな原因で罹患・発症するとされるアレルギー。
自分がどんなアレルギー症状を持っているか気になる方も多いのではないでしょうか。 アレルギー検査は、実は身近な内科でも受けることができます。ここでは、内科でのアレルギー検査について詳しく紹介します。
アレルギー検査とは何?
アレルギー検査は血液検査・パッチテスト・プリックテストなどいくつかの方法があり、いずれも医療機関で医師の指導と診察のもとで行われます。
プリックテスト
即時型アレルギーへの検査として、日本国内で推奨されている検査方法です。 プリック針と呼ばれる針でアレルゲンを少量皮膚に入れ、15分待機してから出現した膨疹を測定します。 プリックテストはすべての年齢の患者さんに適用でき、以下の疾患に行うことができます。 花粉症
・ 鼻アレルギー
・ 食物アレルギー
・ 薬剤アレルギー
・ アトピー性皮膚炎
・ アレルギー性結膜炎
・ 口腔アレルギー症候群
いずれも患者さんが症状を訴えたアレルゲンや薬剤などを用いて検査を行い、近年では交差反応性抗原の試薬も検査に用いることができます。
パッチテスト
遅延性アレルギーであるアレルギー性接触皮膚炎などは、パッチテストによって検査を行います。 アレルゲンを患者さんの皮膚に48時間貼り、得られた反応から判定を行います。 パッチテストでは化粧品・金属・外用薬・日用品・樹脂などさまざまな物質を一度に検査することができます。
血液検査(血中抗原特異的IgE抗体検査)
血中抗原特異的IgE抗体検査はアレルゲンごとの血液中のIgE抗体量を測る検査のことで、アレルギー診断の補助的な検査として行われます。
内科のアレルギー検査でわかること
内科のアレルギー検査は血液検査が主流であり、以下のような内容を調べることができます。 食物アレルゲン(牛乳やそばなど)
・ 花粉アレルゲン(スギやヨモギなど)
・ 環境アレルゲン(ハウスダストやダニなど)
・ その他のアレルゲン(黄色ブドウ球菌や綿など)
身近な内科でアレルギー診断ができる
血液検査やプリックテストだけでは判明しない場合、原因が疑われる食物を食べる食物経口負荷試験か、または食物を食べない食物除去試験を重ねる場合もあります。
内科では血液検査による診断が中心ですが、専門性の高いクリニックでは上記の診断を網羅的に行っている場合もあるため、クリニックのウェブサイトなどでチェックするか、問い合わせをして受診することをおすすめします。